家の中で広い面積を占めている「床」
選ぶ床材の色や風合いなどでお部屋全体の雰囲気を左右する、実はとっても重要な部分です。
壁や天井に比べて直接身体に触れる時間が長く部屋の用途によっては食べ物や飲みものをこぼして汚しがちだったりと、雰囲気だけでなく触り心地からメンテナンスまで考える必要があります。
今回はそんな床材の中から、木目の美しい木の床材「フローリング」についてまとめてみました。
選ぶ床材の色や風合いなどでお部屋全体の雰囲気を左右する、実はとっても重要な部分です。
壁や天井に比べて直接身体に触れる時間が長く部屋の用途によっては食べ物や飲みものをこぼして汚しがちだったりと、雰囲気だけでなく触り心地からメンテナンスまで考える必要があります。
今回はそんな床材の中から、木目の美しい木の床材「フローリング」についてまとめてみました。
1.フローリングとは
「フローリング」とは木で出来た床材のこと。日本の建築をさかのぼるとお城も民家も室内は木の床である「板の間」が主流でした。
靴を脱いで家に入る習慣の私たち日本人にとって、木の床材は昔から慣れ親しんだ定番の建材とも言えます。
「フローリング」と一括りに言っても、その構成や表面の仕上げ方によって特徴やメンテナンスが異なります。
自分たちのライフスタイルにはどのフローリングがぴったりかチェックしてみましょう。
2.フローリングの特徴
木は湿度や温度などの影響を受けやすい特徴があります。
住宅で使用する木材は決められたレベルまでしっかり乾燥しているものを使う決まりがありますが、乾燥・加工された後も空気中の水分を吸放出するため、収縮や反り・ねじれが発生する特徴があります。
特に無垢フローリングはこの特徴が強く表れるのが特徴。冬を過ごしているうちに板と板の隙間が気になったり、湿気の強い梅雨時期まで過ごしているといつの間にか気にならなくなったり…。これは無垢フローリングが冬の暖房で乾燥して縮み、梅雨の時期に空気中の湿気を吸ってもとに戻った現象です。複合フローリングは無垢フローリング程の収縮もなく、施工もしやすい特徴がありますが、木を使っていることに変わりはないので、収縮による床なりなどが発生することも…。
特に無垢フローリングはこの特徴が強く表れるのが特徴。冬を過ごしているうちに板と板の隙間が気になったり、湿気の強い梅雨時期まで過ごしているといつの間にか気にならなくなったり…。これは無垢フローリングが冬の暖房で乾燥して縮み、梅雨の時期に空気中の湿気を吸ってもとに戻った現象です。複合フローリングは無垢フローリング程の収縮もなく、施工もしやすい特徴がありますが、木を使っていることに変わりはないので、収縮による床なりなどが発生することも…。
3.無垢フローリングと複合フローリング
上記でちらりとお話しましたが、フローリングには大きく2種類に分けられます。
① 無垢フローリング
画像「ウッドワンHPより コンビッドソリッド(ユニタイプ)」
https://www.woodone.co.jp/product/item/floor_muku_conbitsolid/
https://www.woodone.co.jp/product/item/floor_muku_conbitsolid/
「単層フローリング」とも呼ばれ、一枚の木の板を加工して作ったフローリングのことをいいます。
樹種によって色や木目の風合いが変わり、ぬくもりを感じることができるため冬場床を裸足で歩いてもヒヤッとしません。子供を幼いころから木に触れさせたい!という「木育」を兼ねて取り入れるご家庭もあるほど、見た目も質感も楽しめる心地よい建材です。キズが付きやすく汚れもシミやすいですが、無垢フローリングの場合はある程度の傷や汚れなら表面を研磨することで綺麗にすることが可能です。
「床が傷んできたから張り替えたい!」といったあるあるリフォームも、張り替えまでしなくて済むかも!お手入れを懸念して選択肢からはずすのはもったいないかもしれませんよ。
画像の無垢フローリングはウッドワンのコンビッドソリッド。ナチュラルオイルフィニッシュという木の呼吸を妨げずに表面と木の内部を保護する塗装がしっかりと施されています。無垢にしたいけれど、汚れることがどうしてもどうしても気になる!という方はぜひ1度チェックしてみてください。
無垢フローリングは急激な乾燥と湿気に弱く、ファンヒーターや石油ストーブなどの暖房は隙間が広がりやすくなるため少し苦手。オイルヒーターなどの輻射式暖房や、エアコンなどの暖房がオススメです。
樹種によって金額差があり、比較する複合フローリングによっては安価にすむ場合と、高価になる場合があるので、早めに施工会社さんで確認してみましょう。
② 複合フローリング
上記で説明した無垢フローリングと違い、複合フローリングは一枚の木の板ではなくミルフィーユ状に薄い板を重ねた木材やチップ状の木材を重ねて作った合板の表面に、仕上げを貼り付けたフローリングのことを言います。
表面の仕上げによって、さらに3つの種類に分けられます。
(1)挽き板仕上げタイプ
無垢フローリングで使う天然木を厚さ約2㎜~3㎜程度にスライスして張り付けたフローリングを「挽き板仕上げ」と呼びます。
画像「ウッドワンHPより コンビットモノ 挽板3.0」
https://www.woodone.co.jp/product/item/floor_hikiita_mono3-0/
合板などの基材に貼り付けることで無垢に近い風合いでありながら反りや狂いを軽減しているのが特徴です。無垢程ではないですが、ちょっとした傷なら表面を少し削って修復することも可能。無垢フローリングの弱点を補いながら木の質感も感じることができる、いいとこ取りフローリングですね!
(2)突板仕上げタイプ
挽き板が2㎜~3㎜程度なのに対して、0.3㎜程の厚みなのが「突板仕上げタイプ」です。挽き板同様天然木をスライスして貼り付けているので、見た目の風合いは天然木の表情を楽しめます。しっかりとコーティングされている商品も多いため、無垢にくらべて傷や汚れに強いのも特徴。無垢と違い表面を削ることはできませんが、挽き板の金額にくらべお手軽に木の風合いを楽しむことができます。
(3)シート仕上げタイプ
樹脂シートや紙に木目をプリントして基板に貼りつけたタイプを「シート仕上げ」と呼びます。最近はプリント技術が素晴らしいので、本物の木と見間違えるほどの商品も!色柄の豊富さと比較的低価格な点が特徴です。さらに表面硬化加工や、機能性をプラスしていることが多く、水まわりに使える商品や、キャスター椅子でも傷がつきにくいタイプまで様々!
普通のシート張りフローリングは滑りやすいのでわんこ・にゃんこと暮らしている方はペット配慮タイプの動物が滑りにくいシート張りフローリングも是非チェックしてみてください。
普通のシート張りフローリングは滑りやすいのでわんこ・にゃんこと暮らしている方はペット配慮タイプの動物が滑りにくいシート張りフローリングも是非チェックしてみてください。
画像「Panasonic HPより ベリティスフロアー わんにゃんSmile」
4.まとめ
無垢のフローリングは見た目や肌触りは100点だけど、室内の乾燥具合や湿度によって収縮を繰り返すのが特徴でした。また傷や汚れがつきやすいこともあり、普段から気を使うのはちょっとな~、と懸念されがちな建材かもしれません。しかし、傷や汚れも研磨すればきれいにすることが出来るため、思っているより気を使わなくても済むかもしれませんよ。傷や隙間も味のうち、とおおらかな気持ちで接することができる方はぜひ、無垢フローリングがオススメです。
床材は一度施工したら簡単に交換できません。
毎日触れ、長い間一緒に過ごす部分ですので、コストだけで選ぶのではなく、ご自身の重視したいことや生活スタイルと相性の良いものは何か、色や質感、機能性やメンテナンス方法までを是非、検討して選んでみてくださいね。
5.福島県・県中・県南で家づくりを検討されている方へ
株式会社渡辺建設 R+house郡山南店では、ご家族それぞれのライフスタイルにあわせたうえで、将来的なライフスタイルにも柔軟に対応できる空間をご提案しています。
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