自社設計物件においても新工法へ切り替えしてからC値は0.15以下で推移しています。 特に今回はW様ご家族も試験に立ち合いされており気密性能の結果はいかに！？ 期待が高まります！

気密測定試験の結果は３回平均C値0.12、名刺より小さいすき間といえます。

事前にW様には0.14以下を出したいとはお伝えしていたので有言実行できてホッとしました。 準防火地域でしたのでほぼすべて防火シャッター付引違窓でしたので0.1以下を出せる施工をしないと0.14以下にはなりません。
W様邸は付加断熱工法を採用した住まいです。
1次気密はネオマフォーム（防水が主な考え）
2次気密は合板（主な気密層）
3次気密はタイベックスマート（透湿・防湿が主な考え）
石膏ボードを施工していない中での中間試験でしたので壁面の漏気があればタイベックスマートが膨らむのですぐにわかります。 結果としては膨らむ場所は皆無でしたので壁面の隙間は限界まで0となりました。 計算通りの透湿・防湿を確保できたと考えております。

どれほど断熱性能を良くしてもすき間が多い住まいは寒いと感じてしまいます。 例えていうと高級ダウンジャケットを着ているのにジッパー全開でいるようなものです。

C値1.0の高気密住宅でさえ50％ほどしか換気口から給気はできていません。残り50％はC値1.0の隙間から外気が入り込んでいます。 C値0.1では90％以上を換気口から取り入れられるため高性能フィルターを通して換気ができます。 つまり家じゅうの空気がよどみません。 ホルムアルデヒド等・生活臭を適切に排気しCO2濃度を低減することが可能です。 また熱交換型24時間換気システムを採用しても換気口を通らなければ実際の熱交換性能を発揮することはできません。

高気密住宅では住宅内部が一時的に減圧となる場合があります。 その際に隙間から雨水が侵入するケースがあります。 適切な防水工事と合わせて超高気密では防水においてもしっかりと施工する必要があります。

意図しない隙間からの通気により結露発生のリスクを抑えます。 高断熱・高気密では透湿と防湿を考えた計画での施工をする必要があります。 

上記の目的を達成する為、気密・防水・透湿・防湿工事施工完了時に気密測定試験（中間試験）を実施致します。 途中であれば問題発生時に対応が可能であるためです。

当社ではとことん品質にこだわって参りました。 これ位で十分と考えるか、常に良い施工を考えながら改善を続けるかの違いです。 『思考停止』せず考え続けるマインドこそ当社の強みです。

昨年より改善を続け新工法へ移行、本年の目標は『福島県超高気密ナンバーワン』 です。 我々の仕事の目標の実現に向けて常に考えて改善につなげる行動が大切だと考えています。