家具選びのポイント【人間工学・モジュール編】
初めまして!営業の星です。
建築部の現場監督から営業部に配属となりました星です。営業の星!というと新進気鋭大型新人のような見出しですが,入社9年目のおっさんです。初ブログということで、自分の得意分野の家具についての記事を書こうと思います。前職は家具や雑貨を扱うインテリアショップで働いていました。そこで家具や照明に興味を持ち、インテリアコーディネーターとライティングコーディネーターの資格を取得致しました。そんな私から、表題にも書きました人間工学をもとにした家具選びのポイントをお教えしたいと思います。
建築部の現場監督から営業部に配属となりました星です。営業の星!というと新進気鋭大型新人のような見出しですが,入社9年目のおっさんです。初ブログということで、自分の得意分野の家具についての記事を書こうと思います。前職は家具や雑貨を扱うインテリアショップで働いていました。そこで家具や照明に興味を持ち、インテリアコーディネーターとライティングコーディネーターの資格を取得致しました。そんな私から、表題にも書きました人間工学をもとにした家具選びのポイントをお教えしたいと思います。
人間工学をもとにしたモジュールとは
公共施設やカフェ・飲食店など椅子やテーブルに触れたとき、高さや幅など不快に感じる方は少ないと思います。それは家具をデザインする際に、人間工学を元としたモジュールで設計されているからです。
モジュールとは基準寸法・基本単位を意味しており、人間工学をもとにすると平均身長や肩幅・下肢高を基準に表すことが出来ます。
日本人の身長は160~170㎝程度が平均なのでH(高さ)=170とすると、指極(両手をひろげた指先までの距離、ウィングスパン)=H 身長とほぼ同じとなり、肩幅・下肢高は0.25H(42.5㎝程度)となるなど、多少の差異はありますがほとんどの部位がH寸法の決まった係数で表すことが出来ます。一般に流通している椅子の幅と座面の高さは45㎝程度なので、肩幅と下肢高(42.5㎝)に合わせて作られているのがわかります。
家具・動線寸法をHモジュールより割り出そう
ではこのモジュールを使い、どうやって家具を選定すればよいのでしょうか。一番触れる頻度の高いリビングソファとダイニングセットでご説明したいと思います。ソファは肩幅の0.25H(42.5㎝)を平面の基準とし、幅は肩幅の左右にゆとりを持たせ60㎝/シート数+ひじ掛け左右10㎝、奥行を60㎝+背もたれ20㎝で割り出します。
3人掛けの場合
幅=60㎝×3人+10㎝×2か所=200㎝
奥行=60㎝+20㎝=80㎝
と、なり平面図等で検討する際に200×80が設置可能かを確認すればよいのです。
奥行=60㎝+20㎝=80㎝
と、なり平面図等で検討する際に200×80が設置可能かを確認すればよいのです。
ダイニングセットの場合
ダイニングセットでは基本的に4人掛けか6人掛けを目安にし、ダイニングテーブルの幅を椅子の数と配置をもとに割り出します。椅子は0.25Hをもとにした45㎝×45㎝が一般的な平面寸法となりますが、食事をする際に肩をぶつけあって食べるわけにはいきませんから、パーソナルスペース(個人が不快にならない距離)として幅60㎝・奥行45㎝程度を食卓に確保したいところです。
4人掛け対面での配置の場合
幅=60㎝×2人=120㎝
奥行45㎝×2人=90㎝
を最低限の寸法としダイニングの計画が出来ると思います。また、ダイニングはソファの計画と異なり、椅子の可動があるのでダイニングテーブル周りの動線についても考える必要があります。例えばダイニングチェアーを壁とテーブルで挟む形で配置する場合では、壁面とテーブルの距離が近いと椅子を引き直立することが出来ないので、座面寸法45㎝に15㎝程度を離し、最低60㎝以上確保するように計画しましょう。また配膳など人の移動があれば、椅子の可動域の60㎝に加え、肩幅0.25Hに余裕を持たせた60㎝程度を足した120㎝~を確保するとストレスのない動線となります。
奥行45㎝×2人=90㎝
を最低限の寸法としダイニングの計画が出来ると思います。また、ダイニングはソファの計画と異なり、椅子の可動があるのでダイニングテーブル周りの動線についても考える必要があります。例えばダイニングチェアーを壁とテーブルで挟む形で配置する場合では、壁面とテーブルの距離が近いと椅子を引き直立することが出来ないので、座面寸法45㎝に15㎝程度を離し、最低60㎝以上確保するように計画しましょう。また配膳など人の移動があれば、椅子の可動域の60㎝に加え、肩幅0.25Hに余裕を持たせた60㎝程度を足した120㎝~を確保するとストレスのない動線となります。
家具屋さんで意識して見てみよう!
今回は新築住宅での新調・模様替え等で購入機会の多いソファとダイニングに触れましたが、人間工学のモジュールはさまざまな場所で応用され生活に溶け込んでいます。ブログを読んでくださった皆様もスケール片手に家具屋などを回ってみると、新たな発見があるかもしれませんね。