初見は『はっきりご主人&悩みの多い奥様』だった・・・
首都圏で就職、結婚・出産を機会に地元の福島県郡山市の支社へ人事異動で戻ることができたので実家で同居することになったNご夫妻。
小野町に実家があり3世代同居
ご実家は祖父祖母世帯・両親世帯・本人世帯と3世帯ではあるものの屋敷も大きく離れもあったためにお部屋が不足する事はなかったものの、トイレ・洗面お風呂・キッチンが各1つの為世帯ごとに順番が決まっていてご主人のお弁当の準備が朝4時とか・・・大変な様子でした。
ご主人もそんな奥様の大変さを理解されていて『できれば早く建築したい』と考えていた様子。
またご主人は全国出張で在宅は少ないので家づくりは奥様の意見をできるだけ取り入れたい様子ですごく奥様想いのご主人です。
初見の要望は
ご主人は『かっこいい』『生活感を出したくない』など見た目重視
奥様は生活のしやすさにこだわりたい
『黒・グレー系が好き』
『耐火性能が高いとよい』
『夏冬とも快適に過ごしたい』
『太陽光は外観が悪くなるので採用しない』そもそも山に囲まれていて発電時間が少ない
おしゃれな家で生活感を出したくない生活を望まれる場合、特に収納にフォーカスされがちです。 ところがN様邸は小野町ですので3地域なのです。 郡山市より4℃は寒い地域なので家の中で薄着で快適に過ごせるとオシャレにも目が向けられます。 家の中でライトダウンジャケット着ているようではオシャレとは言えないですしね。 そこで断熱性能にはこだわる必要もありました。 N様としては具体的なスペック目標があったわけではないのですが出来上がったプランにスペックしたところ勝手に断熱等級7だったわけです。
さぁ『どこに建築しようか笑』敷地が広いのでどこに建築するかで悩む・・・
最初は実家の目の前にある丘の上、キャンプ場のようなイメージで小高い丘なので誰からも見えません、しかし冬上るのはキツイ
実家脇の納屋を解体・・・裏山がガケなので建築できず。
実家脇の離れを建替え・・・裏山がガケなので建築できず
畑⓵②③と検討・・・
ガケとの距離、農業委員会からの条件もあり現在の位置に決定!
ただし問題は道路からの視線でした。
建築家野村康高氏の現地調査とプラン
通常西側に大開口窓は作らないのですが敷地の特性上、西側には自分の山があり通行もほぼ無いのでプライバシーも確保できる! 夏の西日はほとんど山で遮蔽できることとなり思い切ったプランが出来上がりました。
ひとこと
氷点下10度にもなることもある小野町ですが家じゅうどこでも快適な暮らしで家族3人でお幸せに!