Ua値はHEAT20のほか、断熱等級でも基準となっている。
断熱等級とは、一言で言えば等級が4→5→6→7と進むにつれ断熱性能が高いと判断できる基準です。 断熱等級は2022年3月までは4が最高等級でしたが、2022年には等級5と等級6と等級7が新設されました。 また2022年にJBN全国工務店協会が実施したアンケート調査では断熱等級５は42.6％、断熱等級6は39.4％に及び断熱等級5・6は当たり前の時代となりました。 

天井断熱：セルロースファイバー430ｍｍ 熱抵抗値10.75
充填断熱：ネオマフォーム85ｍｍ熱抵抗値4.25
基礎断熱（立上り） ：キューワンボード100ｍｍ 熱抵抗値は4.76
底板断熱（全面）：キューワンボード50ｍｍ 熱抵抗値は2.38
玄関ドア:イノベストD50複合樹脂枠
サッシ ：ＡＰＷ430アルゴンガス入り樹脂スペーサー仕様・APW330真空トリプル仕様
上記の仕様でUa値は0.36（断熱等級５）でした。

L型の形状で総二階の建物です。　四角の形状と比べて外壁面積が増える事と開口部の面積が大きい場合には断熱性能には不利になる結果となりました。　外壁面積の比率は約57％ほどでした。

南側の開口部の熱損失が大きいのは大開口サッシ２つを計画しているためです。　その分冬季の日射取得は期待できたりします。

付加断熱をキューワンボードで61ｍｍ程度した場合にはＵａ値は0.25以下となりそうですが、造成や他にもコストをかけるところがあるので最終的に予算が許せば付加断熱の提案もあるかもしれません。

外皮の構成する要素（屋根・壁・建具・床）でＵａ値は変化するのでプランに応じた断熱計画をご提案しております。

参考記事：高断熱のススメ 断熱等級5.6.7へ 

室内環境の改善が子供の成長にも影響を与えている事もわかってきました。よく考えたらわかる事ですが、人間は快適な環境で生活・睡眠をとり、より良いお仕事で充実した人生を送れるのは当然のことです。 

 室温18℃とは？

 意外と低いと思える数字なのかもしれません・・・しかし現在のお住まいを計測してみると家じゅうの温度はいかがでしょう？トイレ・廊下・玄関など意外と寒い場所は多く暖かいリビングも床が冷えていて天井が温まっているなんてことありませんか？ 

  床面積１㎡あたりどの程度の隙間が存在するかを現場で実測試験を行う事です。 気密性能が悪いと断熱性能は劣化してしまいます。近年の住宅は大手ハウスメーカーも含めC値2.0～3.0の間にほとんどの住宅が当てはまります。それでも高断熱高気密と宣伝していますが・・・ただ残念なのは計算結果よりも3割以上は性能が出せていないことになります。